娘が生まれて、
初めての子育てが始まりました。
思ってた以上にしんどくて訳わかんなくなったのを覚えています。
自然分娩だと出産して5日間は入院ですが、その時点でもう身も心もヘトヘトでした・・・
初産にして陣痛から6時間で出産という、超安産だったにもかかわらず。
(それでもめちゃめちゃ痛かったししんどかった!)
初めての出産は総合病院を選びました。
そこは出産後、基本的に母子同室。
産んだその日から、夜中も含めて3時間ごとに授乳します。
初めての授乳は真夜中。
それから毎日、3時間ごとに授乳が続きます。
娘はおっぱいをくわえたら、ずーーーーーっと吸い続ける子で。
毎回30分くらい吸っていました。
私も実際に授乳するまでわからなかったのですが、赤ちゃんがおっぱい吸ってるときっておっぱい出てるのか出てないのか、飲めてるのか飲めてないのかわからないんです。
だから、赤ちゃんが吸ってるんだから吸わせてあげないと、っていう使命感で、ずーっと吸わせていました。
特に娘は2500g未満だったので、たくさん飲ませて大きくなってもらわないと、という気持ちもありました。
初めての授乳ですごく痛かったのですが、それを我慢して。
でも、ほんとにほんとに痛くて痛くてたまらない。
しかも片方は血乳(でしたっけ?おっぱいは血液から作られるから初めは血が混じったおっぱいがでることがある。)だったので、大丈夫な方だけをずっと吸われて休めることができず。
ずーーーーーっと吸われるもんだから、もう痛いのなんの。
慣れるまで痛いもんだって友だちも言ってたし、慣れるまで我慢するしかないか、と言い聞かせながらの授乳でした。
授乳の時間が嫌で嫌でたまらなかったです。
自分で経験するまでは、お母さんが赤ちゃんにおっぱいあげてる姿って幸せオーラに包まれて、お母さんは微笑んでて・・・というイメージでした。
でも、そんな感じには全くならなくて。
痛くて痛くて、いつも泣きながらおっぱいあげてました。
つ、つらかった・・・
その上、おっぱいが張って熱が出て、血圧もどんどん高くなって。
昼も夜も泣いてばかりでほとんど寝ない娘。
夜中も、移動式のベビーベッドに乗せて廊下をウロウロしました。
その間に授乳もして。
泣き止ませ方もわからないんですよね。
抱っこしても泣き止まないし、おっぱい吸わせるのは痛くてたまらないし。
睡眠不足と疲れと痛みと焦りで、たった数日で赤ちゃんから逃げたくなってしまったのでした・・・
少しだけ助産師さんに娘を預けて、ひとりでベッドに横になったりもしました。
少しは体を休めないと、と思いながらも、焦りで眠れず。
ついに、毎日のように見に来てくれた夫の前で「自信ない、もう無理かも・・・」と言ってしまいました。
夫は最初、「自分で子どもほしいと言っておいて、なんじゃそりゃ」と苦笑いしていました。
でもそのままボロボロ涙を流すわたしを見て、「そりゃはじめての子育てなんだから、最初からうまくいかへんよ」と慰めてくれました・・・
恐らく産後すぐになると言うマタニティブルーになってたんだろうなぁ。
この頃の私に言いたいことは。
言える相手がいるなら、我慢せずしんどいって言っちゃえ!!!
言っても痛みや焦りは消えないけど、気持ちは少し楽になります。
授乳については、そんなに長い時間吸わせなくて大丈夫、外していいよって助産師さんに言われ、少し楽になりました。
(なんだ、そうだったのか・・・)
助産師さんにも不安を訴え、励ましてもらいました。
優しい助産師さんがいてよかった・・・
退院するときは、もう助けてくれる助産師さんはいない、何とか頑張るしかない、と開き直るしかなかったです。
私の場合、母が既に他界していたため、実家に帰省せず自宅で育てることにしていました。
ありがたいことに1ヶ月、義理の母が手伝いに来てくれました。
(しんどいことも多々あったけど、ここまでしてくれる義母ってなかなかいないよねぇ。感謝しなきゃです。)
家には義母もいたし、夫も毎日夜には顔を合わせるし土日もいたし。
でもね。
びっくりするくらい孤独感があったんですよね。
特に最初の1ヶ月はしんどかったです。
家族がそこにいるのに、ひとりで子育てしてるかのような孤独感があったんです。
そこから抜け出せたのは、夫が声をかけてくれたから。
いやもちろん、それまでも「何かしようか?大丈夫?」と何度も声をかけてくれたし、できることは手伝ってくれていました。
でも、うまく頼れていなかったんですよね。
お願いするにも説明しなきゃいけないし、でも説明するのも体力がいる。
大丈夫?って聞かれると、大丈夫って答えちゃう。
結局、自分がやったほうがいいや、って。
(まるで仕事できないヤツですやん・・・)
思い返すと、きっと当時はこう思っていたのです。
「こっちがしんどいことわかってるんだから、何も言わなくても助けてよ」
「結局、自分ひとりで頑張るしかない」
でも今ならわかります。
そのときの自分に声をかけられるなら、言ってやりたい。
何をして欲しいか具体的に言え!!!
はい。これに尽きます。
いやもうほんと、どのタイミングで何してほしいかなんて、言わなきゃわかんないですよね。
夫は私じゃないんだから。
夫は、どんどん沈んでいく私を見て「とにかく思ってること全て言っちゃって」と、ゆっくり話を聞いてくれたのです。
私が話す時間をくれたのです。
そのとき吐き出した言葉たちは、当時の自分でも言うのをためらうくらい醜いものでした。
そんなこと思ってる自分を認めたくなかったです。
でも、それで救われました。
そんなことになる前に、自分から言ったらよかったんですよね。
そうしてれば、醜い自分を見るのも少しで済んだのに。
きっと世の旦那さんたちは、初めての子育てでてんてこ舞いしてる奥さんのそばで、自分には何ができるだろう、何したらいいんだろう、力になりたいけどな・・・って思ってるはずです。
産後しばらくたってからネットで、
「夫を新入社員だと思って接しましょう」というような内容の記事を読みました。
そう、それなんですよ。
別に夫が使えない訳じゃないんです。
私だって最初は訳わかんなくて、泣きながら赤ちゃんに接してたんです。
でも少しずつ、抱っこの仕方やオムツの替え方を覚えていったんです。
どうやったら泣き止むか、どうやったらグズらせてしまうか、どういう態勢なら寝やすくてどういう態勢にしたら寝ないか。
毎日ほぼ24時間、赤ちゃんと一緒に過ごしてきたのです。
そうやって養ってきた感覚を、家にほとんどいない夫に求めても、そりゃ無理な話だったです。
それに気づかず、頑張ってるのは自分だけのような気になって、何も言わずに気づいてくれない相手にイライラするなんて。
産後うつのような状況になってたのだと思います。
夫には、何をどうしてほしいのか、具体的に言うべきだったんですよね。
それだけでよかったんです。
説明に時間がかかっても、やることを共有するだけで気持ち的にも絶対に楽になるはずなんです。
あぁ、例えるならほんとダメな先輩。
後輩に仕事を教えることも、振ることもできない。
すごくしんどい思いをしたからこそ、わかったことです。
これから出産、子育てをされる方にはぜひ、上手に周りに頼ることをしてほしいです。
自分ってほんとちっぽけで、ちゃんと親なんかやってけるのかなって今でも思ってます。
シングルで子育てされてる方は、本当に本当にしんどいと思います。
自分のことでいっぱいいっぱいにならず、視野の広い大人になりたいです。
切実に。